NEW!【第76回 午前 55】手と足を間違えるな!語呂合わせだけじゃない区別法

基礎医学大要

足根骨に含まれるのはどれか。

  1. 月状骨
  2. 三角骨
  3. 豆状骨
  4. 有頭骨
  5. 立方骨

出典:厚生労働省公開PDF(令和6年版)


5.立方骨


解説

✔ まずは「メンバー表」を整理

  • 手根骨(8個):手首にある小石のような骨たち
    • 舟状骨、月状骨三角骨豆状骨
    • 大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鉤骨
  • 足根骨(7個):足首や踵(かかと)を作る大きな骨たち
    • 距骨、踵骨、舟状骨(※足にもあります!)
    • 立方骨、内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨

✔ 漢字一文字でイメージする最強の覚え方

【手根骨(手)のイメージ】 手は空中に上げるものです。

  • (月状骨):月は空にありますよね? ➡
  • (豆状骨):豆を手でつまむイメージ。 ➡
  • (有頭骨):頭をなでるのは手です。 ➡
  • (有鉤骨):フック(鉤)で物を引っ掛けるのは手です。 ➡

【足根骨(足)のイメージ】 足は地面について体重を支えるものです。

  • (立方骨):つのは足です。 ➡
  • (踵骨):かかとは当然、足です。 ➡
  • (距骨):「距離」を歩くのは足です。 ➡
  • (楔状骨):くさび(石垣などの隙間を埋めるもの)のように体重を支えます。 ➡

✔ 注意! 「舟状骨」はどっちにもある?

実は、「舟状骨」という名前の骨は、手にも足にも存在します。

  • 手の舟状骨:親指側にあり、骨折しやすい超重要骨。
  • 足の舟状骨:足の内側アーチの頂点にある骨。 ※国試では、わざとこの引掛けを出してくることもあるので、「舟は両方にある」と覚えておきましょう。

出題者の“声”

この問題は、君たちの「解剖の解像度」を試しておる。

「手根骨」と「足根骨」。名前は似ているが、役割は全く違う。 手根骨は「可動性(器用さ)」のために小さな骨が砂利のように8個並んでおる。 一方、足根骨は「安定性(体重支持)」のためにブロックのように大きな骨が7個ガッシリ組み合わさっておる。

「立方骨」はサイコロのような形をしておるじゃろ? なぜそんな形か? それは体重を支えるための土台だからじゃ。 単語を覚えるだけでなく、その「形と役割」まで想像できていれば、間違えるはずがないんじゃよ。


臨床の“目”で読む

現場に出ると、この骨の名前は「撮影部位」としてよく使います。

  • 手の「舟状骨」骨折
    • 「転んで手をついた」という患者さんが来たら、技師は「橈骨遠位端骨折」や「舟状骨骨折」を疑います。 普通の正面撮影だけでは見逃しやすいので、少し手を傾けた特殊撮影(舟状骨撮影)の追加が求められます。
  • 足の「リスフラン関節」
    • 今回の正解である「立方骨」や「楔状骨」と、中足骨とのつなぎ目を「リスフラン関節」と呼びます。 交通事故やスポーツでここを脱臼骨折すると、足のアーチが崩れて歩けなくなります。 「足の甲が腫れている」という患者さんが来たら、この立方骨周辺のラインが綺麗に整っているか、確認する必要があるのです。

今日のまとめ

  1. 月・豆・頭・鉤(月・豆・頭・フック) ➡ 手を使う動作・空にあるもの ➡ 手根骨
  2. 立・踵・距(立つ・かかと・歩く距離) ➡ 足を使う動作 ➡ 足根骨
  3. 舟状骨だけは手にも足にもあるので注意!

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